Part II ・作品 ( フランス語のWEBアートマガジン “l’Ecole des Artistes”に掲載いただいた中からご紹介。)
- noisette1223
- 8月8日
- 読了時間: 2分
フランス語のWEBアートマガジン “l’Ecole des Artistes”に、
「フランス人アーティスト&日本のフランコフォン(=フランス語を使う)アーティスト」の一人として、記事と作品を掲載していただきました。(本文は全編フランス語。)
WEBサイトはこちら。→ https://ecoleartistes.com/artistes-francais-et-francophones-du-japon-atsuko-kawamata-peintre-de-paysage-tokyo/
このHPでは、日本語訳を2回に分けて以下に記載しています。2回目は作品と技法について少し。
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「日本のフランコフォン・アーティスト」:川又敦子(風景画家、東京)
<技法>
油彩画。主に油絵具を使いますが、砂などを加えることもあります。ペインティング・ナイフをメインに、時には筆も使い、指で塗ってみる事もあります。
特別な技法を使ったりテクニックを駆使するのではなく、直感で描きます。
何も考えずに、思いつくままにひたすら好きな色を重ねていきます。
< 作品 >
1. 「Menton」 (2010-2013) / size:F12
L'Artisan Parfumeur(フランスの香水ブランド)のための 「フランスの二つの海(地中海と大西洋) 」シリーズの一枚。地中海を表現した作品。
2010年、ラルチザン・パフュームから「旅の香水」をテーマにした絵画シリーズを描くよう依頼がありました。
ラルチザンは私の大好きな香水ブランドでもあったので、本当に運命的な出会いでした。
イスタンブールから始まり、セビリアとフランスの2つの海(地中海と大西洋)を手掛けました。
2010年から2013年にかけて、この3つのテーマそれぞれについて、2週間から1カ月かけて各12作品を制作し、その期間には、ラルチザンの表参道本社ブティック、プレス発表会場や百貨店の香水コーナー(東京・大阪)などで、ラルチザン・パフュームによる展示や個展が何度も開催されました。
(”l’Ecole des Artistes”のページでは、以下の通り、ラルチザンのキャンペーン・それぞれの代表作も掲載しています。Mentonは最後の青い作品。)

2. 「la Plage Rouge」, Collioure (2023-2024) / size:P15

コリウールはフォーヴィスム発祥の地。
絵を描き始めてから魅了され、何度も訪れています。この絵では、マティスやドランなどを思い浮かべながら、海の赤と空の黄色のコントラストを描きました。
その海岸線は「Côte Vermeille ヴァーミリオン海岸」と呼ばれ、コリウールはその名にちなんで赤で描く事が多い街です。
3. 「サントロペ」 コート・ダジュール (2024-5) / サイズ:F6

丘の上からサントロペの港を望む風景。
この風景をこの目で見て描きたいと思い、2024年に現地を訪れました。
私の中では、サントロペは明るいピンクのイメージ。即興的に描き、今年4月の恵比寿での個展で発表した作品です。





